事例報告2
フレンド店入居者のKさんの話。ある日、部屋を訪ねるとそこは一歩も踏み入れることができない空間でした。
布団も万年床で黒ずんでおり、食べた ものはそのままといったありさま。そこで、本人と話し合い普通の生活を取り戻していゆく為に、
毎日1500円で生活をやりくりし、残金で布団を新調したり洋服を買う計画をたてました。毎日顔をあわせお金を確認し、
1日1500円を2日で3000円、3日で4500円と本人任せでも安心できる状態になりまし た。また、部屋は依然と様変わりの状態で、
いつ見てもきれいに掃除もされていました。そんなある日、体調不良で入院することになりました。
病院で療養されリ ハビリも重ね退院間近とみられていた矢先、危篤状態に陥り永眠されました。
マンションはKさんにとって終いの住みかであり、自立生活を支援する立場としましてもあと一歩力量が及ばなかったことが残念でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
フレンド店入居者Sさんの話。
この日はマンション全体のイベントであるクリスマス会が盛大に催されていました。
そんな日に44年ぶりの実兄との 再会の場になるとは誰が想像できたでしょうか?福祉事務所からのSさんに関する1枚の葉書がこの再会を演出しました。
葉書を見たSさんの実のお兄様はいて もたってもいられず、茨城県日立市から即来阪。すぐさま来店され44年ぶりの再会となったのですが、
はじめはこの人が兄弟なのかとすぐに分からなかった様子でまじまじとお互いの顔を見ていました。が、すぐさま実感した様子で抱き合っていました。
その後、兄弟で食事を共にされ、杯を交わされたそうです。数日後、そのお兄様から手紙がSさんに届き、拝見させていただきました。
| 先日は44年ぶりに会い、正直に言って、弟の顔が分かりませんでした。これが弟だと言われてしばらく見ている内に次第に昔の面影を思い出してきました。
元気で過ごしているのを見て安心しました。持参した衣類は私の使用していたものだから、体には合わないかもしれませんが着て下さい。
昨日、電信為替で3万円確かに受け取りました。この金は長い間何もしてやる事が出来なかった貴方への生活の足しにと、先日渡したものなのに、
自分は何とか生活できるから孫達のクリスマスに使ってくれと全額送ってきた優しい気持ちが大変嬉しく大切に保管しておきます。
・・・中略・・・
今年もあとわずかとなりましたが、貴方の生存がわかり、大阪で過ごしている事がはっきりとしただけでも嬉しい事です。
皆様と仲良くし、元気に過ごして下さい。
12月25日
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サポーティブハウスの一員として自立生活の支援をさせていただいておりますが、このような劇的な再会の現場に立ち会わせて頂いてこの仕事冥利につきます。
そして、数々の偶然のドラマに参加できることに感謝します。
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