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事例報告
事例報告6
寒空の中、ひとりぼっちで梅田駅に座り込んでいました。 声をかけると、にこやかな笑顔で疑うこと無しに「行ってみるわ」と。 「初めて会う人に、そんなに簡単についてくるか」と内心思いつつ、マンションまで・・・その日は、お風呂に入ってもらい、おにぎりを食べ部屋で休んでもらう。 翌日、朝部屋を見に行くと寝ていた。その後、午前中何度か見に行くが寝ている。正午過ぎ、ようやく部屋を覗くと起きあがった。「ゆっくり休ましてもらったわ」と。 数日後、マンションに昔、一緒に行動を共にしていた仲間がいることが判明。 3人組だったらしく、ひとりは場所取り、ひとりは食事調達係、ひとりは段ボール集めをしていたらしい。 その後、マンションにもなじみ、野球をし、イベントにも参加。 最初は、お金の管理状態をフロントでも見守らなければならなかったが、当初よりかなりしっかりしてきた様子なので、本人に任せる。 「ねーさん。ねーさん。」と何事も細かく報告をしてくれる。人柄なのか、恩を感じているのか定かではないが、長生きしてほしいものである。
当初、マンションにやって来て、聞き取りの際、昔の事が思い出せず、苦労する。 その後、生年月日の年を間違えていることが発覚。頑固なんだか痴呆 なんだか・・・最近、「仕事に行くから、お金をくれ」と言う。 「なんの仕事をしてるの?」と聞くと、「とびとか色々ですわ。」と言う。 「今、現場は 60歳過ぎたら現場に入られへんで」と言うと「わしに限ってそれは無い」と・・・77歳なのに・・・痴呆が進むなか、お金には執着している様子。 痴呆は大きな問題である。
マンションに入居まもなく倒れる。長期にわたる入院生活。退院出来る状態になるが、徘徊もあり病院側曰く、 「マンションでの生活は無理だと思う んですが・・」と。本人に「マンションと病院とどっちがいい?」と聞いても「わからん」との返事。 とにかく、いったんマンションに一時帰宅をし様子をみ る。徘徊も懸念され、シャッターが降りるまで様子を何日か見る。徘徊は無い。 本人に「マンションと病院どっちがいい?」と再度聞く。「わからん」と同じ返 事。 「じゃあ、マンションと病院どっちが好き?」と聞くと「マンションかな」との事で、退院をし、居宅生活に決断する。
退院後、ヘルパーさんに囲まれ、笑顔が絶えず、1泊の旅行にも参加し、平穏に暮らしている。
とりとめのない日常的な話ではありますが、普通に暮らしていれば考えられないことが、経験出来る職場であることは間違いないと思います。 また、痴呆の問題はいろんな所でクロースアップされ、一般家庭でも大変な問題であるのに、これから痴呆の方が増えていくことが予想されることは、 大変ではすまされ ないと感じます。

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