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メディア 〜マスコミに紹介されました〜

2000年6月30日の(金)の朝日新聞
◆簡宿 愛あるマンションに
◆高齢野宿労働者に生活保護の機会を---「当面採算考えぬ」と42歳経営者

2000年6月30日の(金)の朝日新聞記事 労働者の街として知られる大阪市西成区あいりん地区に、簡易宿泊所(簡宿)を転用したマンションが開業した。 不況で野宿生活を余儀なくされている高齢労働者の住居を確保し、生活保護を受けられるようにするのがねらい。 高齢者が暮らしやすいように一部を改装したほか、複数の職員が常駐して生活相談に応じるなどソフト面でも工夫する。 経営者の山田和英さん(42)は「同じようなマンションが増えて野宿生活者対策が進めばうれしい」と話す。
◆あいりん地区で120室
福祉マンション「アプリシェイト」は鉄筋6階建てで120室。「愛する」という意味もある英単語から名付けられ、14日にオープンした。 三畳一間でふろ、トイレ、炊事場は共同だ。
居住者が語らう場として、一階には約十畳の共同の居間も新設した。従業者とボランティア三、四人が常駐し管理、運営にあたる。
生活保護法は自宅で生活保護を受ける「居宅保護」を原則としている。 大阪市の場合、野宿生活者が居宅保護を申請するには、アパートなどへの入居が前提になるが、保証や敷金、前家賃などの費用不足が壁になり、 仕事がなく野宿を続ける高齢者が多い。
これに対し「アプリシェイト」は敷金も前家賃もなくし、賃貸契約を結びやすくした。
職員は煩雑な福祉事務への申請手続きなども手伝う。家賃は月額三万六千円から四万八千円と、生活保護で支給される住宅扶助の上限以下に設定した。
現在の入居者は四十一人。このうち、野宿をしていた高齢者や身体障害者は十四人で、全員が生活保護受給を申請し、二十九日までに二人が決定通知があったという。 大坂市内の公園で二年間テント生活をしていた男性(70)は、「のたれ死にせなならんところやった(入居できて)こんなにありがたいことはない」と話す。 大坂市の調査では市内の野宿生活者や約八千六百人(一九九八年)に上る。
簡宿は不況で利用者が五割前後と低迷するなか、ほかの簡宿も賃貸住宅への転業を計画している。 だが、「アプリシェイト」も採算ラインの百五室が埋まるまでは赤字経営が続く見込み。山田さんは労働者に長い間接してきた簡宿だからこそできる仕事。 当面は採算を考えずに取り組む」としている。

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